勤勉とたくみとは

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北山宏光 初座長舞台 「あんちゃん 」

まだ静岡ミューコロの感想も書いてないが早急にあんちゃんの感想を書きたい、書かせてくれ

 

祝☆北山宏光主演舞台決定! - 勤勉とたくみとは

 

私はこの舞台を舐めていた。いい意味で。

ここまでメッセージ性の強い舞台だと思ってなかったのよ、なんでだろうね。

 

愛唄から4年くらい?の年月が経って、またこうしてみっくんの姿を舞台で観れるなんて思っていなかった。グローブ座の舞台上に立つ、北山宏光らしき人は、紛れもなく"凌"で、かつ"凌ちゃん"だった。でも時折見せる表情は北山宏光の時もあって。『あ、この話し方ピキラのKis-My-TVの時の話し方だ!』とか『みっくん熱込めて演じる時とか鼻にしわ寄せてやるよな〜』とか『みっくんこういう顔、するする!』と思って見てました。

 

愛唄の時の私とは、観る側も感情が違うからかもしれないけど、この4年での北山宏光の壮絶な成長っぷりを魅せつけられた気がしたな。

 

 

 

あんちゃん、本当に考えさせられる舞台だった。
私は宿題を渡された気分だったな。色んな意味で。


芦沢先生と凌ちゃんの会話の時は自分が教師っていう目線でずっと見てた。聞いてた。先生の立場に立った今だからこそ思える感情なのかなとも思ったけど、先生の良かれと思ってしてる部分って実はエゴでしかないのかなと思った。掛け算のところはいい。全然いいよ。でもお父さんの話を持ち出すところ、違う未来を選択しようってせっかくいいこと言ってるのに、お父さんのこと触れずに言ってたらだいぶ違っていたよ?教師ってこういう風に見られてるのかなってちょっとつらかったな(笑)劇だってそう。ちくわぶ可愛くてすごくよかったよ?(北山担として)だけどさ、芦沢先生よ。あそこでいくら凌ちゃんが学校来て欲しくたって、あんなに押し付けちゃダメだよ。あれでうまくいって凌ちゃんがちゃんと演じてくれたからよかったけど、あれ一歩間違えたら訴訟もんだよ?先生がいじめを助長してますってなっちゃうよ?ってすごいいろんなこと考えた(笑)

 

 

最後、お姉ちゃんたちに、悲劇のヒロインかよっていうセリフのくだり(この舞台の一番の山場)では、私はどう感じたんだろう。なんか、すごく言葉で言いづらいけど、母さんが言ってきたことをひたすら守ってきた凌ちゃんはすごく不思議なんだと思う。家でなくていいよって、高校行っていいよ部活入っていいよって言われたのにどうして、どうして自分で決めたことなのに、父さんが出て行ったせいにするんだろうって。しかもそれは遠回しに母さんのせいにしてる。お母さんはそうしていいよって言ってたのになんで、自分もそうしたかったのにそうしなかったのを父さんのせいにするんだろうって。凌ちゃんは父さんのせいにしていることは何もなかった。それは同性としてなのか末っ子ってことだからなのかわからない。けどお姉ちゃんたちが、お父さんが出て行ったことを理由にして、色々自分で決めたことすらも誰かの、何かのせいにしてるじゃんって。


私はわりと凌ちゃんと同じように生きてきたというか、親の反対押し切ってまで大学決めたし、いうことは聞いてなかったけど、何かのためにこうしたってことはあんまりないのかもね。(自分じゃあんまりよくわからないけど人から言われてそうかもって思った)

 

人の為って書いて偽りと読む。

私はおおって思ったな(笑)ここは本当に自分の感情があまりわからない。別にぐさっときたわけでもないし、そういう言い方もあるね、くらいにしか感じなかったな〜

 

 

お前は、
誰かの、
何かのせいに
してきたんだよ

 

ってずっとあんちゃんに対するセリフだと思ってたけど、これはあんちゃんがお姉ちゃんたちに向けた、お姉ちゃんたちは、お父さんのせい、家のせいにしてきたんだよって。そうやって生きてきたんだよって。そういうセリフだったんだね。

私はお母さんがあんなに謝るし、お父さんと謝り合うから、なにか理由があって家を出て行ったのかと思った。あの時。でもそれについては何も語られることがなかったからわからない。なぜ家を出て行ったのにビデオを撮り続けていたのか、ただ気になるっていう思いなだけで撮っていたのかよくわからない。簡単に子供のこと捨てられる親なんていないっていう描写としてなのかわからない。ならなんで家を出て行ったのだろう。

 

お父さんと一対一で話してる時の凌くんは本当に優しそうな目をしてた。本当のお父さんと話す時みたいに。たぶん嬉しいんだろうな。

 

家族一人一人を紹介する時の言い方も、あー確かに末っ子だからの表現か、なるほどって思ったよ相棒(突然の個人話笑)

末っ子って表現もあるし、なんかあそこは凌ちゃんが監督として表現者としての凌ちゃんをちょっと感じたかも。それぞれの家族から見た国夫を映して紹介してる所とか、アングルまでちゃんとこだわってた。

 

 

なんか一番あんちゃんが人間らしく素直に生きてて、すごく羨ましいというかいいなって思った。羨望という意味じゃなくて、すごく良いなって。そういう生き方っていいなって。

 

お母さんに、どこにも行かないでって言われて、どこにも行かないよって答える。お父さんのところに行きたいけど。ボールをギュってポケットにしまう。そんな凌ちゃん見てたら本当に心が痛くなった。片親なんて私は経験したことないから本当にわからない。でも凌ちゃんは本当にいろんなものを我慢して、決意して生きてきたんだなって。あの瞬間凌ちゃんの中のお父さんはどこか遠くの鍵付きの箱に封じ込められたんだなって。

 

お母さんがお父さん連れて帰ってきた時、凌ちゃんは「母さんが幸せならそれでいいじゃん!」って言った時、あーすごいよく考えてるなって思ったな。

 

凌ちゃんや冴ねぇ、准ねぇの立場に立って考えたりもしたけど、国夫、お父さんの気持ちってどんな気持ちだろう?お母さんどんな気持ちだろう?って考えてもみた。

 

お父さんは、まず健忘症っていう病気でなんかうやむやにされてしまっていたけど、子供達に会いたいって言った時、心のどこかで子供達に対する愛情が残ってたからじゃないのかな。あんちゃんって呼んでた気がするって、たぶんお父さん相当凌ちゃんにべったりだったんだろうな〜。あんちゃんっていう固有名詞にお父さんの脳が反応するくらい、お父さんの中の凌ちゃんは大きいものだったんだろうな。

 

お母さん、お母さんもまたこれが非常にクセが強い(笑)というか、荻野目さんの演技がそうなのかな?笑 とっても可愛らしくもあり、天然過ぎるお母さんで(笑)

 

凌ちゃんに「行かないで…」っていうお母さん、本当に苦しかった。子供を失うこと、その重さをあの一瞬で全て表現してた。子供を取り合う親が必死な理由ってこれだよね。取り合わないに越したことないけど。

 

 

あーなんかどう締めくくっていいのかよくわからない(笑)本当に考えることが多いからたぶん思い出してちょくちょく上書きしそう(笑)

 

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とりあえず、東京公演お疲れ様でした!!ピロティでも頑張ってね!!!!次会う北山宏光はきっとアイドル全開のチャッラーい北山宏光でお願いします!!(笑)